愛犬を見るたびに、「どうしてこの子はこんなにもかわいいのでしょう!」と不思議に思っている飼い主さんも多いはず。私自身、愛犬と暮らし始めてから今日に至るまで、犬のかわいさに驚かされる日々を過ごしています。
私たち人間が犬を「かわいい」と感じるのには、じつは理由があると知っていますか?
そこで今回は、犬をかわいいと感じる科学的根拠を紹介します。犬のかわいさが詰まった内容になっているので、楽しんでいただけると幸いです。
■犬を「かわいい」と感じるのには理由があった!?

愛犬家の皆さまにとって、「犬=かわいい」というのは紛れもない事実ですが、なぜ私たちは犬をかわいいと感じるのでしょうか?
ここからは、私たち人間が犬をかわいいと感じる理由に迫っていきたいと思います。
まず、犬は見た目がかわいいですよね。うるうるした大きな目、ふわふわの被毛、大きな頭……。挙げるとキリがないくらい、かわいいと感じる要素はたくさんあります。
犬のこうした身体的な特徴は「ベビースキーマ」と呼ばれ、私たち人間の庇護欲を刺激しているのではないかと考えられています。
ベビースキーマは動物行動学者コンラート・ローレンツが定義した理論であり、犬に限らず、動物や人間の赤ちゃんにも見られます。そんなベビースキーマの例は、以下の通りです。
■見た目に関して
●体に対して頭の割合が大きい
●目が大きく、丸い
●頬がふっくらしている
●鼻と口が小さい
●手足が短い
ベビースキーマはかわいさの正体であり、私たち人間が本能的に犬をかわいいと感じる理由のひとつです。
■性格に関して
犬は喜怒哀楽を豊かに表現してくれるうえに、私たち飼い主とコミュニケーションを図れるめずらしい動物です。私たちが悲しんでいる時は慰めてくれて、身体いっぱい愛情を示してくれます。
犬の真っすぐで愛情深い性格は、“ストレスホルモン”と呼ばれる「コルチゾール」の減少を手助けしてくれます。その結果、私たちの心身は健康になり、犬をよりかわいいと感じるようになるのです。
■仕草に関して
例えば、首を傾げたり、手や顎を乗せてきたりする犬の仕草にキュンとした経験は誰しもあるはず。犬のこうした仕草は“幸せホルモン”と呼ばれる「オキシトシン」を分泌させ、私たちを満ち足りた気分にさせてくれることが分かっています。
オキシトシンは犬と見つめ合ったり、触れ合ったりすることで分泌されますが、じつは犬側も飼い主と見つめ合い、触れ合うことでオキシトシンが分泌されているのだとか!
■「犬がかわいすぎて苦しい!」の正体は?

犬をかわいいと感じる理由を紹介しましたが、飼い主さんの中には「愛犬がかわいすぎて胸が苦しい!」「ギュッと強く抱きしめたい」と感じたことのある方もいるのではないでしょうか?
じつはこの気持ち、「キュートアグレッション」という心理的な衝動であることが判明しています。
キュートアグレッションとは、ペットや人間の赤ちゃんなどかわいいものに対して引き起こされる衝動であり、かわいいものに噛みつきたくなったり、強く握ってしまいたくなったりする心理的な反応のことです。この反応は心理学者レベッカ・ダイヤーとオリアナ・アラゴンによって研究され、ドーパミンの分泌が密接に関わっているのではないかと考えられています。
■犬のかわいさは幸せに繋がっている

私たちが犬をかわいいと感じるのには、科学的根拠があることが分かりました。かわいい犬から幸せをもらい、犬にも幸せを届けられているだなんて、素敵な話だと思いませんか?
私は今日もかわいい愛犬と見つめ合い、触れ合い、いろんなことを話します。そして、お互いの幸せを大きく、大きく膨らませたいなと思います。
                            
                                    
                
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