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犬の膀胱トラブルとは?代表的な4つの疾患と治療法、予防のポイントを紹介

奥平望

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奥平望

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犬の膀胱トラブルとは?代表的な4つの疾患と治療法、予防のポイントを紹介

愛犬のおしっこの回数が増えたり、おしっこの色がピンク色になったりした場合は、なんらかの膀胱トラブルを発症している可能性があります。とくに女の子やシニア犬は膀胱トラブルを起こしやすいため、注意が必要です。

 そこで今回は、犬の膀胱トラブルとして代表的な疾患を4つ紹介します。原因や症状、治療法などをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

■犬の膀胱トラブル4つ

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まずは、犬の膀胱トラブル4つの主な原因や症状を見ていきましょう。愛犬に以下のような症状が見られた場合は、動物病院での受診をおすすめします。

■膀胱炎

膀胱炎とは、細菌感染や腫瘍、前立腺炎などが原因で膀胱に炎症が起こる病気です。細菌は尿道から膀胱に達するため、尿道が太くて短い女の子が発症しやすくなっています。

症状としては頻尿や血尿(ピンク色や赤っぽい色)、尿の濁りなどがあり、お腹を触ると痛がることも少なくありません。

■尿路結石 

尿路結石とは、腎臓から尿道までの尿の通り道に結石ができる病気です。結石には「ストルバイト結石」や「シュウ酸カルシウム結石」などの種類があり、偏った食事や遺伝的な原因が考えられます。

主な症状は血尿や排尿時の痛みで、症状が進行すると腎不全に発展する恐れがあるので注意が必要です。

■尿道閉塞

尿道閉塞とは、尿路結石や腫瘍が原因で尿道が閉塞する病気です。とくに男の子に起こりやすく、早急な処置が求められます。

尿道閉塞になると何度も排尿しようとするのに出ない、外陰部を気にして舐める、食欲がなくなるなどの症状があらわれます。

■膀胱腫瘍

膀胱腫瘍とは、膀胱にできる腫瘍のことです。最も多いのは「移行上皮癌」で、遺伝的要素や除草剤・駆虫薬などの化学物質が原因の一つとされています。(※動物病院で流通しているノミ駆除薬は安全性が確認されています。)

膀胱腫瘍ができると、頻尿や血尿といった膀胱炎と似たような症状が出ます。また、腫瘍が大きくなってくると排尿が困難になり、腎不全を引き起こす場合もあるため注意が必要です。

■犬の膀胱トラブルの治療法

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犬の膀胱トラブルの治療法は、原因や症状の度合いによって異なります。一般的には、軽度な場合は抗生剤やサプリメントの投与をメインとする内科的治療が行われ、食事療法も提案されます。

症状が進行している場合は、入院や継続的な通院治療が必要です。点滴やカテーテル処置を行い、症状が安定してきたら定期検査をして経過観察をします。

重度の場合は外科手術や高度な治療を行い、結石や腫瘍を取り除くのが一般的です。あわせて、抗生剤の投与や抗がん剤治療などの内科的治療を行う場合もあります。

■愛犬の膀胱トラブルを予防するポイント

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愛犬の膀胱トラブルを予防するには、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?そこで、ここからは犬の膀胱トラブルの予防法を3つ紹介します。

(1)水分補給を促す

とくに膀胱炎は水分をしっかり採らせて、こまめに排尿させることが一番の予防法です。摂取する水分が少ないと、膀胱に尿が溜まって細菌が増殖してしまいます。水飲み場の数を増やしたり、普段与えているフードをウェットフードに変えたりして、水分を摂る工夫をしましょう。

ただし、カルシウムやマグネシウムが多く含まれている硬水のミネラルウォーターは尿路結石の原因となる可能性があるため、犬に与えるのは避けるべきです。

(2)排尿を我慢させない

長時間、膀胱に尿が溜まったままでは細菌が増殖してしまうため、こまめに排尿させるのが膀胱トラブルを防ぐポイントです。部屋のトイレの数を増やしたり、清潔に保ったりして、排尿を我慢させない環境づくりに努めましょう。

屋内で排尿する習慣がない場合は、お散歩の間隔を見直すことも大切です。また、排尿を我慢させないために屋内でのトイレトレーニングを始めるのもおすすめです。

(3)お尻周りを清潔に保つ

膀胱のトラブルは大腸菌が原因になっている場合が多いため、お尻周りを清潔に保つことが重要です。排便後は汚れを綺麗に拭き取り、お尻周りの毛はこまめにトリミングして短くしておきましょう。

 

■日々のケアで愛犬を膀胱トラブルから守ろう!

膀胱炎をはじめとする犬の膀胱トラブルは、めずらしい病気ではありません。軽度の場合は適切な治療とケアで治るため、愛犬の様子に違和感があれば早めに動物病院を受診するのがおすすめです。

膀胱トラブルは症状が進行すると、手術や入院の必要が出てきます。そうならないためにも、日々の水分補給や排尿の工夫、お尻周りのケアを怠らないようにしましょう。

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